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●概要

神奈川県足柄上郡松田町教育委員会が開催する小中学生向け学習講座「寺子屋まつだ」は、学校、家庭、地域が連携・協働し、役割分担しながら、教育環境を豊かなものにし、子どもたちにとってより豊かで有意義な土曜日になることを目的にしたユニークな取り組みで、2016年で2年目になります。
今回、私たち「教室×ICT実践会」が6/11(土)、7/2(土)、7/9(土)、7/23(土)各14:00〜16:00の4回計8限の補習講座を担当することになりました。小4・小5を対象に「おさらい先生」で、分からないところまで戻って短期集中的に復習してもらうことで、つまづきを克服してもらうことがねらいです。「おさらい先生」は個別指導塾中心に普及が進んでおりますが、公教育での導入はこれが初めて。20名を定員に9月以降ICT支援員もしくは地域ボランティアの方1名で教室運用できるロールモデルを確立すべく、松田町教委・ICTベンダーの方々と連携して臨みました。

●全体の流れ

6/11(土)

– インストラクション「おさらい先生」ってなに?

– 効果測定テスト(Beforeテスト)

– 操作説明:全員で実際に入力練習しながら説明します。子どもたちはデジタル端末には慣れているので、短時間でコツをのみこみます。

– 演習:ここからはひたすら演習で自立学習します。全員同じところからスタートしますが、人によって苦手なところはバラバラです。

「おさらい先生」の特徴の一つが、「診断モード」。最初に単元毎のレベルチェック問題(下の画面写真の★印)に挑戦し、クリアすれば次の単元に、2回続けて間違えばその単元から分かっていないと判定して、以降はスモールステップの問題を解き進む仕組みになっています。この「診断モード」により、生徒がどこから学習をスタートすれば最適なのかが分かるようになっています。

levelcheck

★だけをクリアしていけば、スピーディーに学習が進む。クリアできず、止まったところが学習の開始地点。


7/2(土)

– 演習

「おさらい先生」は同じところを2回間違えると、一つ前のユニットに戻される仕組みになっている。そのため、未習熟の難所を行ったりきたりしながら、なかなか先に進めない生徒が出てきて、個別の進度にかなり差がつき始めている。

repeat


7/9(土)

– 演習

掛け算や割り算の筆算の単元以降、桁数の多い複雑な計算になると、画面内では途中式が書き切れなくなる。そこまで進んだ生徒には白紙を配り、計算用紙として使用してもらった。

※「おさらい先生」が推奨する端末だと、小さい字が書けるのでタブレットで完結できるが、今回は使用していない。

paper

計算用紙を使用して、演習

 


7/23(土)

– 演習

– 効果測定テスト(Afterテスト)

– 講座修了の認定式

beforeafter


●寺子屋モデルにおいて、「おさらい先生」が有効なポイント

①算数が苦手な児童も、タブレットなら参加しやすい

タブレットで学習を行うことで、算数を苦手としている児童にも敬遠されにくい。即時採点ですぐに結果が分かるため次々に進みたくなり、真剣に算数の出題に取り組む姿勢が期待できる。

②無学年制なので算数の隠れた「つまずきポイント」まで戻り、克服できる

算数は積み上げ学習であるため、苦手分野の隠れた原因は前学年以前にあることが多い(例:分数ができないのは実は割り算が苦手)。「おさらい先生」は計算分野が無学年制に再構成されており、学年をさかのぼって「つまずきポイント」を突き止め、そこから積み上げなおすことで、効率よくつまずきを克服できる

③少ない人数でサポートが可能なため、持続可能な取組みに

完全自立学習なので指導する必要がなく、1名のICT支援員や地域ボランティアで講座を運営できる。支援員の役割は、はげましにより児童たちが集中して取り組むモチベーションを維持することがメインになる。また、「おさらい先生」には「国語読解」問題も搭載されており、複雑な計算練習に疲れたときは気分転換に国語問題に挑戦してまた算数に戻ることで、集中力をフルタイム維持できることが実証されている。

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●児童インタビュー抜粋

・分かるようになったのが楽しかった
・計算が速くなった
・自分でできると思っていたところができなくてイライラした
・こんなにドリル問題をやった経験がなかった

●松田町教委 鍵和田様 インタビュー抜粋

・自分で「できるようになった」と自覚しているところがすごいと思います。
・苦手意識のある子たちに「算数やるよ」と募集しても来てくれないが、「タブレット」ということで興味を持ってくれたのは良かったです(低学年の内容をやることに心理的抵抗がなかったのも)。
・演習中は静かで集中力が持続していたので、今の子供たちにはタブレットがぴったりだったのだなと思いました。

9月以降は、継続受講する児童に加え、対象を中学生にも拡大して、講座がレギュラー化しました。「おさらい先生」で自信をつけた子どもたちの成長が楽しみです。


***お知らせ***

「寺子屋まつだ」での取組の報告書を、教育関係者にお送りいたします。

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